外部白木灰汁洗い
こんにちは!さいとうです。
もう、3月も終わろうとしていますね。
年度末!おかげさまで忙しく、少しお疲れ気味
です。まだ肌寒い時もありますが、お仕事
するには、いい季節になってきました。
とくに、灰汁洗いにはいい季節になります。
この2日かけて一間1戸の数寄屋門の
灰汁洗いをさせていただきました。
リフォーム工事会社の社長様が
僕のホームページを見てのご依頼でした。
大阪は豊中市が現場になります。
お電話からのお問い合わせで、その後すぐに
現場写真を送って下さいました。
建具関係は新調されるらしく、灰汁洗いの時は
鴨居や欄間などは、ぶちぬかられて
軒天井や腕木、破風、柱、桁、垂木、控え柱の灰汁洗い
です。40数年のスス汚れや日焼けた門をよみがえ
させます。
さあ!作業開始。
今回も薬品で灰汁焼けや木肌に出来るだけ、負担
をかけないように下地調整の作業に時間をかけました。
コサゲと言う道具やサンダーで簡単に言うとひと皮
削り落とした後、薄い灰汁で何回も丁寧に洗いをかけます。
天井板は低圧のポンプで灰汁打ちします。
画像は無いですが、真っ黒な汚れがでます。
見た感じ、天井板に負担をかけると
ぼぼける(木肌があれる)
おそれがあったので薄い灰汁で何回も丁寧に噴霧した
ポンプ仕上げ(打ち落とすのみ)にしました。
次にしみ抜き作業です。カビや雨染み、釘さび、銀灰色になった
水ぐされを酸洗いで中和したあと、汚れにあわせた薬品で
濃度調整してしみ抜き作業にとりかかります。
思うようにしみ抜きが進まないことがありますが
今回は思いのほかスッキリ抜けてくれました。
初日の作業はここまでで、明日、木が乾いた状態で
漂白作業や汚れの取り残したところなどを
チェックしながら仕上げます。
数寄屋門が復元
やはり灰汁洗いは手を抜くとハッキリ結果がでます。
こすりの悪いところ、薬品の濃度ミスでのアルカリ焼け
や酸やけ、木肌の荒れなど、はっきりでます。
ホント奥が深いです。だから楽しいんですが…
まずまずの仕上がりになりました。
社長様も最後に来られ『綺麗になるもんやね』と
言っていただけました。
やっぱり灰汁洗いは楽しいし面白いです。
だんだん灰汁洗いにはいい季節になってくるので
最近、お問い合わせがちらちらあります。
ホントありがたいです。
今回ご依頼下さった
社長様ありがとうございました。
また、今後も是非よろしくお願いします。
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