台風被害

こんにちは!さいとうです。

超久しぶりの投稿になります。

 

近年、自然災害で全国各地大変な被害が

数多く発生しています。

 

それも、今まで記憶にない、

台風などによる大雨、暴風、洪水、高波、高潮

をもたらし、川の氾濫や土石流、がけ崩れ、地すべり、

などで家屋被害や生活や命をも脅かす

これまでに、経験したこともない

災害が数多く発生しています。

自然災害のもたらす恐ろしさを

日々実感します。

台風被害で壊れた門扉

この度、灰汁洗いを

ご依頼下さいました、お客様は

以前、町内の上地蔵尊の社の

灰汁洗いをさせて頂いた保存会の

世話役をされておられる

方のご自宅の門屋灰汁洗いです。

 

2018年の9月に大阪でも大変な被害を

もたらした台風がありました。

その際に、門の戸板が壊れてしまい

取り敢えずベニヤ板を貼って

応急処置されてたそうです。

 

ご依頼の連絡をお受けしたのが

今年の6月下旬ごろでした。

お見積りを兼ねての現場調査の時には

門扉は京都の建具屋さんに頼んで

新調されるとおっしゃられていました。

 

壊れた門扉の門材は紅桧と言って

台湾材だったようです。

 

現在は伐採禁止で手に入れる事が

できないらしく、今回、新調される門材は

 

霧島杉の杢目の戸板に吉野杉を枠材に使用

したものが入るとおっしゃられていました。

 

その様な経緯も重なり、どうしても

新調された門扉と、以前の門屋とでは、

 

灰汁汚れなどで黒ずんでいてはと

言った事もあったので

私の方にお声をかけて下さいました、

門屋灰汁洗い施工

お見積り後、了解のご連絡を頂き

7月中頃に灰汁洗いさせて頂きました。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こちらは、施工前の風景ですが、

いつもよくありがちな

施工前の全体写真を撮り忘れて

しまいました。(笑)

 

上記は途中経過の様子です。

 

向かって左側の腰壁、柱回りの

下洗い後に気が付いて写真を

撮ったものです。

 

脂分の多い木質でもあって

長年の蓄積した汚れも重なり

一度に落として切るのには

正直言って大変です。

 

それ故に洗いたての木肌は

飴色でで落ち着いた洗い色に

おそまりますが、

 

時間の経過と共に、木の表面に

灰汁の戻りが出やすいので、

時間をかけてしっかりと酸洗いでの

中和作業と特に水洗いの濯ぎ作業は

丁寧にする必要があります。

 

また、正面軒先の天井板にも

手垢防止や目止め、色付けなどで

昔はよく使われた砥の粉(とのこ)

なのか?見た感じ

砥の粉焼けの様に白い粉が

吹いていました。

 

門の中程の天井板に関しては

施工前から少しささくれかけて

貼り合わせのツキ板なのか、

 

少し下地が見えている部分もあり

ましたので、表面を損ねる恐れが

有りますので、リスク回避のためにも

お客様にはご説明した上で、

 

最小限の水洗いで仕上げる事にしました。

 

すでに、弱っている所に薬剤や

こすり上げるなどの力を加えると

反り返ったり、木肌があれて見栄えが

悪くなっては台無しになります。

台風被害から【門扉・門屋】が再生

協力業者の方にもご協力いただき

2日間の作業で仕上げることができました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ひと通り、洗い上げることが出来ました。

新調される門扉は後日になります。

当日は、勿論全面の画像写真を残す

事が出来ないのは残念でしたが、

後日改めて見に行きたいと思います。

 

この度は灰汁洗いのご依頼

ありがとうございました。

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